エンジンオイル編 |
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エンジンオイル交換の大切さ | ||||
エンジンオイルは、機械的圧力による分子の剪断(せんだん)、外気による酸化・ニトロ化、熱による重合、燃料やブローバイガスなどの混入・希釈により徐々に劣化します。劣化すると粘度が低下し、エンジン内部の油膜形成が出来なくなり保護性能が失われ、エンジンの故障につながります。そのため、劣化の度合いによりオイルの交換が必要です。 添加剤配合量にもよりますが、鉱物油では約70℃ - 90℃以上、化学合成油でも110 - 130℃程度で熱による化学変化などのオイル劣化が始まり、一度劣化したオイルは油膜保持性能や緩衝作用などの性能が低下し回復しないです。 オイルの劣化度合いは、目で見る・触る等の簡単な方法で判断できるものではありません。乗用車の場合、使用期間や走行距離によって交換が行われるのが一般的かつ合理性を持っています。発電や産業用エンジンの場合、稼働時間で規定される場合が多いです。 また、劣化だけではなく、オイル量のチェックも必要です。エンジンに不具合がなくともオイル量は徐々に減少するため、規定量より下回らないように適時補充する必要があります。ただし、一般的には減少量はわずかで、オイル交換時期までに補充を必要とする場合は少ないです。大きく減少するようならばオイル漏れやオイル上がり、逆にオイル量が増えた場合は燃料や冷却水等の混入といったトラブルが予想されます。 |
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