オイル基本知識



エンジンオイル編

エンジンオイル入門 エンジンオイル管理
対応するエンジン形式による分類
自動車やオートバイ用のエンジンオイルは、以下の3種類に大別することができます。

4ストロークガソリンエンジン用オイル
ガソリンを燃料とする4ストローク機関に対応したエンジンオイルです。エンジンの使用経過により性能が低下する為に、一定期間ごとに全量を交換するのが一般的整備方法となっています。後述する2ストロークエンジンが、自動車排出ガス規制等により一般的でなくなってきている現在では、通常「エンジンオイル」といえばこのタイプを指すことが多いです。なおこのタイプは基本的にレシプロエンジン用であり、燃焼行程でオイルが燃えて減りやすいロータリーエンジンには専用のものもあります。

2ストロークガソリンエンジン用オイル
ガソリンを燃料とする2ストローク機関に対応したエンジンオイルです。4ストロークと違い、2ストロークではエンジンオイルは燃料(ガソリン)と混合され燃焼してしまう為に、交換せずに補充するのが一般的整備方法となっています。一般的な自動車やオートバイ用の2ストロークエンジンでは、エンジンオイルを溜めておくオイルタンクがあり、エンジン回転数等の条件にあわせた量がオイルポンプで自動的に混合気に混ぜられます。一部ではそういった自動供給機構がなく、あらかじめガソリンに一定の比率で混ぜておく必要があるエンジンもあります(一部のオートバイやチェーンソー用エンジン等)。ちなみに、前者の方式を「分離給油」、後者の方式を「混合給油」と呼ばれています。いずれにせよ、2ストローク用エンジンオイルはガソリンに混ぜて使われるので、ガソリンとの混ざりやすさも重要な性能の1つです。なお自動車やオートバイにおいては、2ストロークエンジンを搭載する車種が排出ガス規制により減少の一途を辿っており、一般的でなくなりつつあります。

ディーゼルエンジン用オイル
ディーゼルエンジンに対応したエンジンオイルです。燃料や燃焼の仕組みの違いから、4ストロークガソリンエンジンとは違う特性が必要とされ、専用のものが用意されています。ただし、一定期間ごとに交換する点などは4ストロークガソリンエンジン用と同じです。以前、排出ガス規制など環境関連の規制が緩かった時代には4ストロークガソリンエンジンと共用できるものも一般的に使用されていましたが、最近は日本で製造されているディーゼル車には特殊のディーゼルオイルが必要なため、ガソリン車とディーゼル車のオイルを共用としないのが傾向です。

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